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久しぶりのブログです。

 

〈ヴァンヴの犬〉
この小さな犬は、パリのヴァンヴの蚤の市で見つけた。ミニチュアのセットのひとつみたい。

 

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〈犬の文鎮〉
これは文鎮? 本を開いて読むのに重宝している。そこのラベルにGENSE NOBEL。ノーベル賞晩餐会に使われているスウェーデン王室御用達のカトラリーメーカーの犬。ナイフのせ。これも京都のUmwelt。本は『永田耕衣全句集 非仏』(1973)

 

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〈page a day gallery calendar dog, april 20 monday 2020〉

 

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〈脊柱管狭窄症〉

 

4月7日から、脊柱管狭窄症の手術のために入院していました。参宮橋脊椎外科病院の院長さん、主治医の吉田先生、看護師さん、理学療法士さん、X線・MRI・CTの技師さん、栄養士さん、配膳さん、お掃除係さん、お世話になりました。いい病院です。
病室の窓から代々木公園の緑が見えます。4月18日、雨の土曜日に無事に退院しました。しばらくはコルセットの生活ですが、手術のおかげで脚の痛みもなく歩いています。

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〈自然〉

新型コロナウィルスはすごい奴。まるで人間を試しているように思える。自然には人間のコントロールをこえたものがあることを、まざまざと教えてくれる。うかうかしていてはいけない。

 

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今回はラジオの聞き書きをふたつ。

 

〈選挙〉

 

TBSラジオの「荻上チキ・Session22」で、慶応大学法学部教授の小林良彰が、彼の調査では日本人の政治意識は決して低くないと言う。

「(小林)今回有権者はきちんと判断してるんじゃないかと思いますね」

「(チキ)うーん、なるほど。さきほどね小林さんがね、あの、多くのひと達は政治には感心をもちつづけているが、投票先がないから投票行動という形ではとらなかった、でも、それはべつに政治には無関心になったわけじゃないという話ありましたよね。これは調査でもそうしたことが浮き彫りになってくるわけですか」

「(小林)なります、はい、だから何十年か調査をやってますけども、政治に対する関心とか知識と、いろいろ訊きます。政治に対する知識といって、あなたは知識がありますかないかなんて訊きませんよ、それはみんなありますとか。そうではなくて、アメリカの副大統領は誰ですか、とかね」

「(チキ)ほう、ほう」

「(小林)ま、色んなそういうものをたくさん訊くわけですよ。色んな問題を」

「(チキ)知識浸透度とか」

「(小林)あるいは連座制で適用は何年ですかとかね、そうするとその回答の、ま、正解率とかそういうものの割合を見てくると、けっして落ちているわけじゃないんですよね。だから、ほんとに、ま、冒頭でも申し上げましたけれど、れいわ新選組とかですね、あるいは、NHKのその政党とかっていうのがとるっていうのは、やっぱりそれははけ口ですよ。だからものすごく閉塞感をもってるわけですよ。でもそれに対して今の野党が応えてくれない、だから、じゃあ、もうそういうところに、ともかく棄権するより入れてみようというひともいれば、入れてもしょうがないから棄権しようというひともいるっていうところでですね。全然、政治にもう興味がなくなったっていうわけではないんですね」

 

荻上チキ

 

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〈令〉

 

NHKのカルチャーラジオ、「石川九楊の”書”がわかる九つの法則」第2回「はじめに2 書とはどういう芸術か」で石川九楊さんがこんなことを言っていた。

「まさに令和の令の字を活字をモデルに、こう筆で書いた見せたように、あれだったら要するに活字を見せりゃいいんですよ。筆で書いたらああではなくて、やっぱ、最後は点にならないといかんですね。左から下に向う点に、すっきりとですね。ようするに人間の書く字のほうがマイナーになって、そしてこう印刷物で流れるようなもののほうがメジャーだと、そういうなんか錯覚現象が起こってんですよ。書道教育の中、書道を教える学校の先生方にもそういうものが起こってきて、明朝体活字をモデルに教えればいいと、こういうのになっているんです。違うんです。」

 

〈「令」は明朝体などの活字では最後が縦棒になりますが、手書きでは「マ」のように点を打つ形が一般的です。小学校の教科書でも「令」の下側は「マ」の形です。

一方、官房長官が公式発表した楷書の「令」は、活字と同じく最後が縦棒になっていました。もちろん、こう書いてもよく、書き取りのテストでもマルになりますが、普通は「マ」のように書きます。

ところが、今では、街で見かける手書きの「令和」の「令」のほとんどが、最後を縦棒にしています。公式発表の文字が美しかったため、誰もがそれを手本にしているのでしょう。下側を「マ」にしている手書きの実例はきわめて少数です。(飯間浩明「街のB級言葉図鑑」朝日新聞be on saturday/6月15日)〉

 

朝日be

 

「令」の字の最終画の「点」は、当初、私のタイポグラフィのお仲間では話題になった。公式発表の時の「令和」を書いた茂住修身という、内閣府大臣官房人事課事例係所属の辞令専門官は、自分が書道家なんだったら、なぜ九楊さんが言うように「マ」にしなかったのだろう。菅がもっていた「令」で、もうひとつ困るのは、件の書道家が書いた最終画が縦棒なだけではなく、おさえの止めを「はね」に近い左側への大きなふくらみがある(これは、われらが鳥海修氏談)。それに、石川九楊さんがこんなことをおっしゃっていると鳥海さんから聞いた。「元号たるもので、書き方が二つもあるような漢字を選ぶのはよくない」と。そうだ、そうだ。令は発表後すぐは、飯間さんのコラムのように、どこでも手書きのものは(なぜか活字体ではなく手書きの楷書が多い)最終画が縦棒に書かれていてあほらしかった。

最近「マ」の例が二つあった。一つは立憲民主党のポスタ―、彼らは意図的なのかと感心したが、NHKテレビで首相が令和の元になった万葉集の文章を臨書している字は「マ」だった。

 

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〈TIMEの表紙〉

 

最近のTIME誌の表紙。前にもこのブログで書いたが、こういうメーッセジや批評性があって機知のきいた表紙をデザインする雑誌は日本にはない。

 

4月9日号

嵐のトランプの表紙のつづき。ムラー特別検察官の報告書が出たあと。

 

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5月13日号

The World’s Most Unequal Coutry(世界で一番不公平な国)。ヨハネスブルクの裕福な住宅とスラムが、道一本でとなりあっている信じられない光景。

 

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6月24日号

The Resistance(抵抗)。見たらすぐにわかる。香港だ。

 

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7月1日号

‘MY WHOLE LIFE IS A BET’(私の全人生は賭け)。皮肉かと思ったら本文の記事でトランプが言っていること。トランプのツィッターは、ディールなんかじゃなく、すべてカードゲームのブラフ(bluff=はったり)だと思うんだけど。手の内にたいしたカードがないのにそろっていると思わせる、強気なことを言ってるだけ。口先でみんなごまかされているのかも。もともと悪徳不動産屋で人種差別主義者。(あのホルムズ海峡の有志連合、どうも怪しい。先にケンカを売ったのはトランプなのに、イランのせいにする。安倍の9条の改憲の自衛隊のことで、トランプが安倍を援護射撃しているというのは考え過ぎかな)

 

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7月8日号

えー、サグラダファミリア教会ってこんなになってるの。モダンなのにビックリ。Finished:2026*/*AT LEAST THAT’S THE GOAL(2026年完成/遅くともそれがゴール)

 

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〈シルバーパス〉

 

うちの犬たちがいなくなって、車にのることが減った。なるべく歩くようにしている。今年は、ついに車を売り払った。これで、たまにしか乗らないマイカーのために高い駐車場代を毎月払うこともなくなった。実は二ヶ月ほど乗らなかったら、バッテリーがあがって動かなくなった。調べてもらうと、動かさないからではなく、車のドアを管理するコンピュータ君の誤作動。ずっと私が乗っていると思って働いていたんだって。バカじゃないの。ディーラーの修理工場は、コンピュータとバッテリーを入れ替えるのに大金を払えという。冗談言うな。

 

毎日の仕事場への通勤にバスを使うので、あこがれのシルバーパスをゲット。月曜から金曜は自宅近所のバス停からJR中野駅まで往復する。都内のバスと都営地下鉄が乗り放題。納税しているひとは半年10, 255円、非納税者は1, 000円。近所の京王バス(自宅から歩いて5分のところに京王バスの巨大な車庫と営業所がある)で申し込み。私の後ろに並んでいたのは、バスに忘れものをした女子高生。パスをなくす人が多いので、ちゃんとケースに入れて使いなさいと受付のお婆さん(こっちもシルバー)が忠告してくれたので、「100均」で入れものを探す。このパスのデザイン(といえるかどうか)が悲しい。子供じゃあるまいし(というと子供たちに失礼だ)、なんとかならないのか。年寄りにはこんなもんでよいということか。日本はほんとにデザイン低国に落ちてしまった。パスをそのまま画像にすると危ないので、ケースにいれたままで。

 

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〈最近の写真〉

 

「自分の道しかいけないし」「ぐっとくるBOSS」。自販機の上のバナー。「自分の道しかいけない」ではなく「し」がついているので、〈投げやり感〉や〈あきらめ感、諦観〉がある。「わが道のみを行く」じゃない。どうせそれしかないし、という感じなのかな。まだ自分の道だったらいいけど。自分の道だと(そのときだけでも)確信できていたらいいのだが。どうなんだろう。ほんとに自分の道だと思えるものってある? 商品につく「ぐっとくるBOSS」とは温度がちがうので、気持ちがばらつくじゃない。この広告をつくったひとは、意識的にやってるんだろうな。

 

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シールがめくれ上がってるデザイン。ストレートな表現ではなく、こういう細かい安直な情緒をくわえると、イメージが複雑になる。気をつけろ。「意識下のことが重要。無意識で見ているのだから気をつけなくては」とNHKの「あさイチ」で久米宏が言っていた。

 

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近所の床屋さん(いつも行っているところではありません)の手書き看板

 

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幼稚園の門の掲示板。園児の書でしょうか? アヴァンギャルドな仮面ライダーとウルトラマン

 

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クレーの絵のような排水口の蓋。ちょっと色の配置がちがう。

 

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京都の書道教室。立志という文字にびっくり。古くない? 七年とあるのは、この教室での七年生だろうか。

 

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書道教室の近くの古いお店。取り壊しなのだろう、京町屋なので「残し」というラベルは再利用のためだね。

 

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京都のお地蔵さんのおしゃれな黒いタイル。ちゃっんと「まんじ」がマス目のグリッドではいっている。この上にお地蔵さんがいらっしゃる。

 

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久しぶりに十貫坂教会。「非のうちどころのないもの」。終わりカギ括弧の「うちどころ」がなくて左にずれている。

 

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顔に見えませんか。

 

IMG_5769_070919_近所の顔

 

かわいいバケツ

 

IMG_5771_070719_アサビのかわいいバケツ

 

The SpecialsのVote For Meという曲。こんな感じです。

 

もしも僕らがあんたに投票したら、約束してくれるかい

真っ直ぐで、きちんとして、正直に

僕らが一番のぞむことを、心のそこからかなえてくれるかい

あんたはわかってるよね、僕らはあんたを信用しちゃいない

あんたのやり方を見抜くのは簡単だよ

そんなところから始めちゃだめなんだよ

 

ロッカウェイ ビーチに岩なんかない

輝くものすべてが金(きん)じゃない

 

あんたらみんなは金と権力に酔いしれて

象牙の塔にこもって

ぼくらが賢くならないように教育し

あんたたちを守ってくれる法律をつくるし

でも、僕らは忘れないよ

あんたたちが僕らの家族をばらばらにしてしまったことを

 

ロッカウェイ ビーチに岩なんかない

輝くものすべてが金(きん)じゃない

 

だから、もし僕らがあんたに投票したら、約束してくれるかい

真っ直ぐで、きちんとして、正直に

僕らの恐れをぜんぶなくしてくれるかい

あんたに僕らが票を入れるのを、あんたはじっとすわって待っている

でも、ぼくらみんながやりたいのはあんたを拒むことさ

あんたたちの政治には、ぼくらはうんざりさ

 

ロッカウェイ ビーチに岩なんかない

輝くものすべてが金(きん)じゃない

 

(ロッカウェイ ビーチRockaway beachというのは、NYのクイーンズ地区にある。RamonesにRockaway Beachという曲がある。こっちは、ヒッチハイクでロッカウェイ ビーチへ行こう、バスなんかじゃ遅すぎるという歌)

 

今日の一曲はこれ。もちろんこの日曜日の投票に向けて。

先週の、What’s So Funny ‘Bout Peace‚ Love and Understandingも同じ気持ちなのよ。

 

Vote For Me/The Specials

 

前回のトミ・ウンゲラーの玩具の本のサイズなどの詳細を書きもらしていた。

Jouets Mécanique Métalliques/Donation Tomi Ungerer/Musée des Arts Décoratifs/1993年刊/並製/260mm×238mm/290頁

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〈美術館にクロークをお願いします〉
ルカス・クラナーハ展の国立西洋美術館内で見た看板。日本の美術館には、なぜ、海外では当たり前のクロークがないのだろうか。あちらでは小さなバッグ以外、リュックのような大きいものはあずけさせられる。クラナーハ展では、子供は歩かせて、自分たちの荷物をつめたベビーバギーを押しながら鑑賞している親子がいた。クロークがあればあずけられる。ここで美術館の客にたいする気持ちがわかる。クロークならば、係のおじさんやおばさん、あるいはおねえさんとコミュニケーションができる。狭くて淋しいコインロッカーはだめだ。この看板には「大きなお荷物、重たいお荷物以外はお手持ちください」と書いてあるが、そんなに大きなコインロッカーはない。世界遺産の国立西洋美術館なんだからがんばってほしい。入り口にある、あのコルビジュエの建築のファサードに似合わないカギ付き傘置きは、クロークがあればなくせるじゃないか。六本木の国立新美術館は入り口に、エントランスより偉そうにしている紀章先生デザインの専用傘置き場がある。なんだあれは。

 

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〈レナード・コーエン〉
先週、午前中のラジオ(NHK「すっぴん」金曜日)で、今週のMUSIC SCRAPの担当の中原昌也が、先月亡くなったレナード・コーエンが大好きだと言っていた。意外だったが、さすが中原昌也だと嬉しくなる。彼が追悼で選んだ3曲は、Suzanne、Diamonds In The Mine、So Long Marianne。「これ、全部おねえちゃんの歌だね」「ボブ・ディランがノーベル賞をとったけど、レナード・コーエンも、前に候補にあがったんだよね」と語る。彼はカラオケでコーエンの曲を唄うらしい。

 

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〈トランプ〉

「アホ!」「何やて!」「アホ!」「何がアホやねん!」「お前はアホじゃ!」「どっちがアホやねん、アホ言う奴がアホじゃ」子供のときのののしり合いの最後はこれになる。さんざんトランプを馬鹿にして、彼をアホやと言っていたこちらも相当なアホだと思う。他所さんの国の他人事ではない暗い気分にさせられる。アホな世界が充満してくる。感情的になりすぎか。こんな単純なことではない。世界が分断されていることが、さらにあらわになった日。

 

伊野孝行君にトランプを描いてもらった。三点も描いてくれた。

 

トランプ1

 

トランプ2

 

トランプ3

 

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テレビを見ていると、ときどきいい言葉に出会うことがある。
「時が経っても変わらずにいたら、それは新しいものになると信じているんだ」〈パオロの食堂〉店主(世界入りにくい居酒屋・ボローニャ篇)

 

〈教会〉
久しぶりに十貫坂教会。「生きた石として用いられる」、強い言葉だ。生きた石になれるだろうか。

 

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