〈オリンピック〉
このブログは7月は1回だけ、ついに8月はさぼってしまった。そして、9月になってしまった。7月の二回の選挙の投票率のこと(宮崎県西米良村は参院選で投票率91.13%だ)を書こうと思っているうちに、オリンピックが始まった。東京オリンピックには大反対だけど、見てしまう。開会式の演出は、『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス。シンプルでよかった。聖火がぶら下がるアイデアがおもしろい。その後ろの太陽のような動く彫刻も怪しくてよい。誰だろう。隈研吾はどうするんだろう。音楽もよかった。テレビの解説は、なぜブラジル音楽の詳しいひとをゲストにしないんだろう。盛り上がるのに。閉会式でブラジルのこどもたちがアカペラコーラスで唄った「君が代」に聴きほれる。東京のプレゼンテーションは、渋谷の交差点とマリオのイメージ。今の日本はゲームなのか。それにしても、新聞やテレビの毎日のメダル騒ぎは、はしゃぎ過ぎ。

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参議院議員選挙の公示日の6月22日、東京新聞の朝刊。朝日新聞にはなかった。見出しの書体はヒラギノ角ゴシック体W7。久しぶりに気持ちがよい広告。こんな広告は初めてだ。写真はArkadiusz Podniesiński。福島原発の事故を取材しているポーランドのジャーナリスト。

 

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「TIME」はアメリカの週刊誌。最新6月27日号の表紙。これはオールランドの犠牲者の名前。グラフィックなデザイン。「TIME」は表紙だけでなく、本文のデザインもしっかりしている。もちろん写真は素晴らしいし、インフォメーション・グラフィックもよい。タイポグラフィも水準が高い。日本の雑誌、週刊誌とはくらべものにならない。この表紙は強い。TIMEに限らない、The New York Times、the guardianを見ても、まず写真が、そしてタイポグラフィが優れている。グラフィックデザインが活かされている。平面のページで、動画に出来ないやりかたがあることがわかる。それが気持ちよい。

 

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6月22日(水曜日)から、人形町ヴィジョンズのイラストレーター・シリーズの5回目が始まる。年二回開催で三年目。今回は、「蕪村と一茶」丸山誠司さんと山下以登さん。去年から一年がかかりで用意してきた。彼らは蕪村や一茶をたずねて京都、長野、黒姫、結城、宮津を旅してきた。ぜひ、ご覧下さい。

 

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「蕪村と一茶」のトークショーは、6月26日(日)、ゲストに作家の関川夏央さんと俳人の高山れおなさん。こちらは、ヴィションズのサイトで申し込んでください。6月1日から受付中。

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今年も「春一番コンサート」のポスターを、森英二郎さんとつくった。二人で相談して今年は、雲と風をテーマにした。森さんは苦心したようで、二点の木版画を彫った。最初はリアルに、それで気に入らずデフォルメした雲になった。気持ちのよい絵である。

 

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非常勤で講師をしている、阿佐ヶ谷美術専門学校の校庭に貼ってあった18歳の選挙のポスター。これはデザインではない。グラフィックデザインで何かを伝えようとしていない。口を半開きにしたセーラー服の少女は何を象徴しているのか。本気なのだろうか。こんなので選挙に行く? 君。

 

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3月22日、奥さんと京都をぶらぶら歩いていたら、あるお店のウインドーでこんなのを見つけた。二条御幸町あたり。森英二郎さんが絵を描いて、私がデザインした「プレイガイドジャーナル」の表紙。ロゴのレタリングも私。右の人物は、若き日の井筒和幸監督である。左の温泉浴女の絵は、どうしてこんな表紙にしたのか思い出せない。

 

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「TIME」最新3月14日号の表紙。トランプの大きな顔に五つのチェック枠。
左からbully(乱暴者)、showman(ショーマン)、party crasher(パーティこわし)、demagogue(煽動政治家)、最後の欄のthe 45th President of the United States(第45代合衆国大統領)はチェックなしの空欄。グラフィックなアイデアが面白い。

 

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1月は劇場で映画を3本見た。なにせこのところずっと、映画館へ行くのは年に数回というていたらくである。芝山幹郎さんのファンなんぞと言っておきながら、先生の映画評を読んでいるだけで、とんと外へ見に出かけることはない。ちなみに去年劇場で見たのは、『アメリカン・スナイパー』『ガキ帝国』(ユーロスペースでの西岡琢也脚本の特集上映)『黄金を抱いて飛べ』(こちらも、フィルムセンターでの井筒和幸監督の特集上映)。封切りは、クリント・イーストウッド一本のみ。もう何年も、映画はDVDを買って見るだけ。

 

きっかけは『A FILM ABOUT COFFEE』。毎朝聴いているNHKラジオの番組「すっぴん」で、この映画に触発された本『コーヒーの人』の編集者の内沼晋太郎さんがゲスト。彼はこの作品の日本での上映運動を始めて、それをきっかけに東京のバリスタたちにインタビューした『コーヒーの人』を出版した。早稲田のAYUMI BOOKSで、ずっと入り口に飾ってあったが、ラジオで彼の話を聴いてから気がついた。

 

〈ぼくは下北沢の駅前で小さな本屋を経営してしていて、映画についてもコーヒーについても、まるで素人です。ところがひょんなことから、この映画に出会い、いつのまにか配給に携わることになりました。(『コーヒーの人』あとがき)〉

 

映画『A FILM ABOUT COFFEE』のチラシ

 

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あの五人組は結局もどってきた。おどかされたりすかされたりしたのか。とんでもない大物がでてきて説得されたのか。出て行った四人はつらかっただろう。いつか彼らが自由に発言できるようになったとき、真実が語られるのか。時の首相がコメントするようなことではない。かれらが戻ってよかったと祝福する。新しい仕事の展開をもとめる者をしばりつけてとどめてしまうことを祝うのか。それは、こんなことをするとろくなことにならないと、国民にいいたいからなのか。この騒動をすぐに分析した東京新聞。元「都新聞」だもの。

 

1月21日の東京新聞朝刊「こちら特報部」の五人についての記事。

 

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